一貫性の原理を恋愛に活用!YESを引き出すトーク術

恋愛コラム

「気になる女性をデートに誘いたいけど、断られるのが怖い……」

そんな男性に知ってほしい心理学が「一貫性の原理」です。

人には、自分が一度選んだことや発言したこととその後の行動を一致させようとする傾向があります。

そのため、いきなり「今度デートしない?」などと誘うより、会話の中で相手自身から小さなYESを引き出しておくことで次の提案につなげやすくなる場合があります。

大学院で心理学を学び、その後臨床心理士の資格を取得した心理学のプロの私が、一貫性の原理を恋愛に応用した「YESを引き出すトーク術」を解説します。

一貫性の原理とは?人は自分の選択と矛盾したくない

一貫性の原理とは、簡単にいうと「自分が一度言ったことや選んだこととその後の行動を一致させたい」という心理傾向です。

たとえば、「ラーメン好き?」という質問に「めっちゃ好き!」と答えた直後に「じゃあ、今度おいしいラーメン屋行かない?」と誘われたとします。

最初から「今度食事行かない?」と聞かれるより、話の流れとしてはYESと言いやすいですよね。

これが恋愛で一貫性の原理を活用するときの基本になります。

「小さなYES→大きなYES」は心理学の実験でも確認されている

一貫性の原理と関係が深い心理テクニックに「フット・イン・ザ・ドア」があります。

これは最初に小さな要求を受け入れてもらい、その後に少し大きな要求をすると承諾されやすくなるという方法です。

有名なのが、心理学者FreedmanとFraserが1966年に発表した実験です。

研究では、いきなり自宅の庭に大きな「安全運転」の看板を設置してほしいとお願いする条件と、その前に小さな依頼をする条件などを比較しました。

その結果、先に小さな依頼を受け入れた人の方が、その後の大きな依頼も受け入れやすくなる現象が確認されました。

つまり、

小さなYES

それと関連したお願い

次のYES

という流れには心理学的な根拠があるのです。

恋愛では「YESを取る」のではなく「YESを見つける」

ここが、恋愛で一貫性の原理を使ううえで最も重要です。

ネット上では、

「YESと答える質問を連発しよう」
「小さな要求を承諾させよう」

といったテクニックとして紹介されることがあります。

しかし、恋愛では相手をYESに追い込むことを目的にしてはいけません。

私がおすすめしたいのは、

YESを取るのではなく、相手のYESを見つけること。

たとえば、

男性「甘いもの好き?」

女性「好き!」

男性「カフェとかも行く?」

女性「結構行くよ」

男性「駅前に新しいカフェできたの知ってる?」

女性「気になってた!」

ここまでで女性自身が、

「甘いものが好き」
「カフェに行く」
「その店が気になっている」

と話しています。

そこで、

男性「じゃあ今度一緒に行ってみない?」

と提案する。

これは「デートしてください!」と突然お願いするより、相手自身が話した内容の延長線上にデートを置いているのがポイントです。

YESを引き出すトークは「質問→肯定→提案」で作る

では、実際にどう会話すればいいのでしょうか。

難しく考える必要はありません。

基本は、

質問

相手のYES・好みを確認

それに沿った提案

です。

たとえばマッチングアプリなら、

「お酒好きなんですね。ワインとかも飲みます?」

「好きですよ!」

「僕も好きです。○○駅にワインがおいしい店があるんですけど、興味あります?」

「行ってみたい!」

「じゃあ、今度仕事終わりに一緒に行きません?」

という流れです。

重要なのは、最後の誘いから逆算して無理やり質問するのではなく、会話の中で相手の興味を探すことです。

「何が好き?」
「休日は何してる?」
「行ってみたい場所ある?」

こうした普通の質問から相手のYESを見つけ、その延長線上に提案を置けばいいのです。

「YESと言ったから断れない」は絶対に利用しない

一貫性の原理には注意点もあります。

それは、相手にはいつでもNOと言う権利があるということです。

一貫性を好む傾向には個人差があります。

また、先行研究では要求するタイミングなどの条件によって抵抗が生じ、フット・イン・ザ・ドアの効果が弱くなることも報告されています。

一貫性の原理は「相手を操る技術」ではない

心理テクニックというと、

「女性を落とす方法」
「断れなくする方法」

として使いたくなるかもしれません。

しかし、誤解をしないでください。

大切なのは「どうやったらYESと言わせられるか?」ではなく、「この人は何にならYESと言うんだろう?」と考えてみることです。

「イタリアンが好き」
「猫が好き」
「映画が好き」
「休日は家より外に出たい」

相手が自分から話した「好き」「やりたい」「行ってみたい」の中には、次のデートにつながるヒントがたくさんあります。

心理学を使って相手を動かすのではなく、相手の選択を知り、それに合った提案をする。

その方が自然なコミュニケーションになります。

まとめ|小さなYESから自然に次の提案へつなげよう

一貫性の原理とは、人は自分が選択したことや発言したことと一貫した行動を取りやすいという心理傾向です。

この心理と関連して、最初に小さな要求を受け入れると、その後の関連した要求にも応じやすくなる「フット・イン・ザ・ドア」という現象も研究されています。

恋愛で大切なのは、この心理を使って相手を断れなくすることではありません。

質問する

相手の「好き」「行きたい」を見つける

そのYESに合った提案をする

この順番です。

「どうやったらデートをOKしてもらえるだろう?」と悩んでいるなら、いきなり誘う必要はありません。

まずは相手が何を好きなのか聞いてみてください。

恋愛で強いのは、YESを無理に取れる人ではなく、相手が自然にYESと言える提案を作れる人です。

港・マオ – Kong Mao
港・マオ - Kong Mao

公認心理師・臨床心理士。出会いや婚活を中心に500人以上の相談に携わってきた経験と心理学の知見をもとに、マッチングアプリや結婚相談所の選び方、プロフィール文作成やデートの攻略法など、出会いから成婚までまるっと役立つ情報を発信しています。

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