「出会いを増やしたいけれど、マッチングアプリ・街コン・結婚相談所のどれを選べばいいの?」
恋活や婚活を始めるとき、意外と難しいのが「どこで出会うか」です。
この3つの方法に絶対的な優劣があるわけではありません。
目的・コミュニケーションの得意不得意・費用・必要なサポートに合った方法を選ぶことが最優先になります。
私は公認心理師・臨床心理士として恋愛心理学を武器にさまざまなクライアントさんに支援を行ってきました。
この記事では、そんな筆者が公的調査や各サービスの特徴をもとに3つの出会い方を比較します。
マッチングアプリ・街コン・結婚相談所を比較
まずは、大まかな違いを整理してみましょう。
| 比較ポイント | マッチングアプリ | 街コン | 結婚相談所 |
|---|---|---|---|
| 始めやすさ | ◎ | ○ | △ |
| 費用 | 比較的低い | 参加ごとに必要 | 比較的高い |
| 出会い方 | オンライン→対面 | 最初から対面 | 紹介・仲介→お見合い |
| 相手を探す自由度 | 高い | 参加者の中から選ぶ | サービスによる |
| 結婚への目的共有 | サービス・人による | イベントによる | 比較的しやすい |
| 専門家のサポート | 基本的に少ない | 基本的に少ない | 受けられる場合が多い |
| 向いている人 | 自分のペースで探したい | 会って判断したい | 相談しながら婚活したい |
ポイントは、単純な「出会える人数」だけで選ばないことです。
たとえば100人のプロフィールを見られても、メッセージのやり取りが大きな負担ならアプリは疲れてしまいます。
反対に初対面の人と短時間で話すのが疲れる人なら、一度に複数人と会える街コンのメリットがそのまま本人のメリットになるとも限りません。
「何人に出会えるか」だけではなく、「その仕組みの中で自分が活動しやすいか」まで考えることが成功の秘訣です。

マッチングアプリ|自分のペースで多くの人から探せる
結論:多くの異性の中から自分で相手を探したい人と相性よし
マッチングアプリの大きな特徴は、スマートフォンがあれば場所を選ばず相手を探せることです。
こども家庭庁の令和6年度の調査ではマッチングアプリを「交際相手を探すため」に利用した経験がある人は26.2%「結婚相手を探すため」は16.1%でした。
さらに別の調査では、既婚者が現在の配偶者と出会った場所・機会として「マッチングアプリ」が25.1%となっています。
というように、現在ではアプリも出会い方の一つとして広く認知・利用されるようになっています。
マッチングアプリの強みは「選択肢の多さ」
アプリでは、年齢、居住地、趣味、価値観などのプロフィールを見ながら相手を探せます。
街コンでは「その日参加している人」、結婚相談所では「その相談所や連盟で活動している人」が候補になりますが、アプリはサービスによって非常に多くの利用者から探せるのが特徴です。
そのため、自分が相手に求めるものがある程度分かっている人ほど、検索機能を活用しやすいでしょう。
一方で「選択肢が多い=楽」とは限らない
注意したいのは、候補が多いことが必ずしもメリットになるわけではないことです。
アプリでは、
プロフィールを見る
↓
「いいね」を送る
↓
マッチングする
↓
メッセージする
↓
日程を調整する
↓
実際に会う
という工程を基本的には自分たちで進めます。
10人、20人とプロフィールを見比べているうちに、「もっと自分に合う人がいるのでは?」と判断が難しくなることもあるでしょう。
心理学には、選択肢が増えることで必ずしも満足度が上がるわけではないという研究もあります。
大切なのは「選択肢が多いほうが自分は選びやすいのか、それとも疲れてしまうのか」を考えてみることです。
メッセージが得意な人には使いやすい
アプリでは、実際に会う前にメッセージでやり取りできることも特徴です。
「ある程度相手について知ってから会いたい」という人にはメリットです。
一方で「何を送ればいいのか分からない」という人には負担になることがあります。
マッチングアプリでどんな内容を送るか迷っている人は以下の記事も参考になります。
マッチングアプリが向いている人
- 自分のペースで活動したい
- 多くの候補から相手を探したい
- プロフィールを比較して選びたい
- メッセージで話してから会いたい
- 仕事などでイベントへ行く時間が少ない
- 比較的少ない費用から始めたい
ただし、アプリごとに恋活・婚活など利用者の目的も異なりますので、しっかりと調べてから始めることをおすすめします。
「アプリを使うか」だけではなく、「自分の目的に合ったアプリを選ぶか」も重要です。
街コン|まず会って「話した感じ」を確かめられる
結論:プロフィールより実際の雰囲気を重視したい人と相性よし
街コンの最大の特徴は、最初から対面で出会えることです。
アプリのプロフィール写真や文章から分かる情報には限界があります。
実際に会えば、
- 声や話し方
- 表情
- 会話のテンポ
- 話を聞くときの態度
- 一緒にいるときの居心地
など、文章だけでは判断しにくい部分も分かります。
また、マッチングアプリとは違い確実に一定数の異性と会えることもメリットです。
一度の参加で複数の人と直接話せる
街コンのもう一つの特徴は、一度のイベントで複数の異性と直接会えることです。
アプリの場合、マッチングしてから1人ずつ日程を調整して会う必要があります。
これは、プロフィール検索を中心とする出会い方とは違うメリットです。
条件から人を探すのではなく、人と会ってから興味が生まれる可能性がある。
ここが街コンのおもしろいところです。
第一印象の影響を受けやすい面もある
街コンでは、第一印象の影響を受けやすくなります。
人は相手について十分な情報がない段階では、見た目や話し方など、限られた情報から相手を判断します。
そのため「最初は緊張してうまく話せない」という人は、自分の良さを伝える前に会話時間が終わってしまうこともあります。
逆に言えば街コンでうまく話せなかったからといって「コミュニケーション能力がない」「恋愛に向いていない」と考える必要はありません。
短時間・初対面・複数人という環境が自分に合っていなかった可能性もあります。
イベント選びでも大きく変わる
「街コン」と一言でいっても内容は同じではありません。
年齢を限定したイベント、趣味をテーマにしたイベント、1対1で順番に話すイベント、複数人で交流するイベントなどがあります。
たとえば大人数の飲み会が苦手でも、少人数で1対1の会話時間が確保されているイベントなら話しやすいかもしれません。
街コンが向いている人
- 文章より直接話すほうが得意
- 相手の雰囲気を重視したい
- 一度に複数の人と会いたい
- メッセージを長期間続けるのが苦手
- イベント自体も楽しみたい
- プロフィールの条件だけで相手を決めたくない
初対面ではかなり緊張するタイプなら、アプリで事前にやり取りしてから会うほうが安心できるかもしれません。
結婚相談所|「出会う」だけでなく婚活の過程を支援してもらえる
結論:結婚を目的に、第三者のサポートも利用したい人と相性よし
結婚相談所がアプリや街コンと大きく違うのは、単に「出会える場所」を提供するだけではないことです。
サービスによって違いはありますが、
プロフィール作成
↓
相手探し・紹介
↓
お見合い
↓
交際
↓
成婚
という婚活の流れに対して、担当者からサポートを受けられる相談所もたくさんあります。
つまり結婚相談所で購入しているのは「出会いの機会」だけではなく、婚活を進めるための仕組みやサポートも含まれていると考えてください。
「相手も結婚を考えているのか?」を確認する負担が少ない
恋活と婚活では、同じ「恋人を探している人」でも目的が違う場合があります。
「今は恋愛を楽しみたい」という人と「できれば数年以内に結婚したい」という人だと、「そもそも相手に結婚意思があるのか」という最初の確認をしやすいのが特徴です。
また相談所によっては独身証明書、収入証明書、学歴証明書などの提出を求めていますので、安心感という意味でも頭が抜けています。
ただし必要書類や確認方法は相談所によって異なるため、入会前に確認しましょう。
「第三者がいること」がメリットになる人もいる
婚活では、自分一人では判断に迷う場面が少なくありません。
「プロフィールはこれでいいの?」
「お見合いで何を話せばいい?」
「このまま交際を続けるべき?」
などなど、基本的には自分で考えて相手と調整します。
結婚相談所ではサービスによって担当者へ相談できたり、相手側との間に入ってもらえたりすることがあります。
仕事では問題なく判断できる人でも、自分自身の恋愛になると迷うことはあります。
自力で活動できるかどうかではなく、「第三者のサポートにお金を払う価値を感じるか」で考えるほうが分かりやすいでしょう。
結婚相談所なら簡単に結婚できるわけではない
ただし、サポートがあるからといって「入会すれば結婚できる」という意味ではありません。
IBJが公表した2025年のデータでは、成婚者は平均11回のお見合いを行い、交際期間は約4か月でした。
また成婚者のお見合い回数は非成婚者の約2.7倍だったとされています。
ここから分かるのは、少なくとも同社のデータでは成婚した人も一人目と会ってすぐ結婚したわけではなく複数のお見合いを経験しているということです。
もちろん、このデータがすべての結婚相談所利用者にそのまま当てはめることはできません。
結婚相談所は「結婚させてもらう場所」というより、結婚を目指して活動するための環境が整えられているサービスと考えるほうが実態に近いでしょう。
費用だけでなく「何にお金を払っているか」を見る
結婚相談所の大きな懸念材料になりやすいのが費用です。
マッチングアプリと比較すると、入会時の費用、月会費、成婚料などが必要になるサービスもあり、総額が高くなる傾向があります。
ただし、「アプリより高いから損」と単純には言えません。
アプリでは自分で行う相手探しや相談、日程調整などの一部をサポートしてもらえる場合があるからです。
重要なのは料金の安さだけではなく、「そのサポートに自分はいくらまで払えるのか」という視点です。
結婚相談所が向いている人
- 結婚を前提として相手を探したい
- 一人で婚活を進めるのが不安
- プロフィールや交際について相談したい
- 相手の結婚意思を確認する負担を減らしたい
- 婚活の進め方そのものをサポートしてほしい
- 費用より時間やサポートを重視したい
などです。
「どれが一番出会える?」だけで選ばない

ここが、であいらぼで最も伝えたいポイントです。
婚活サービスを比較すると、
「アプリはコスパがいい」
「結婚するなら相談所」
「街コンならすぐ会える」
といった分かりやすい結論になりがちです。
しかし、同じサービスでも合う人と合わない人がいます。
そこで、①目的、②コミュニケーション、③選び方、④サポートの4つから考えてみましょう。
①何を目的に出会いたい?
まず恋愛から始めたい
→ マッチングアプリ・街コンが候補
結婚を具体的に考えている
→ 婚活向けアプリ・結婚相談所などが候補
②どのコミュニケーションが楽?
文章で話してから会いたい
→ マッチングアプリ
文章より直接話したい
→ 街コン
活動について第三者にも相談したい
→ 結婚相談所
③どうやって相手を選びたい?
多くのプロフィールから自分で探したい
→ マッチングアプリ
条件より実際に話した印象を重視したい
→ 街コン
条件も確認しながら結婚相手を探したい
→ 結婚相談所
④どこまでサポートしてほしい?
基本的に自分で進めたい
→ マッチングアプリ・街コン
婚活の進め方も相談したい
→ 結婚相談所
こうして考えると、「どれが一番優れているか」より「どの仕組みなら自分が活動しやすいか」という問いから出発するのがいいですね。
一つに決めなくてもいい
そして、意外と見落とされやすいのがこれです。
最初に選んだ方法をずっと使い続ける必要はありません。
たとえば、
「まずアプリを試す」
↓
「メッセージが負担だと分かる」
↓
「街コンを試してみる」
でも構いません。
あるいは、
「アプリで半年活動した」
↓
「出会えるけれど結婚への温度差に疲れた」
↓
「結婚相談所も検討する」
という流れも考えられます。
出会い探しでは、うまくいかない原因をすべて「自分の魅力不足」と考えてしまうことがあります。
しかし対人関係は本人だけで成立しているわけではありません。
本人の特徴だけでなく、相手との組み合わせや出会う環境、コミュニケーションの仕組みによっても行動しやすさは変わります。
だからこそ、「自分を変えなければ」だけではなく「環境を変えたらどうなるだろう?」と考えてみることも大切です。
まとめ|自分に合った「出会い方」を選ぼう
マッチングアプリ・街コン・結婚相談所に、すべての人に共通する正解はありません。
大まかに整理すると、
マッチングアプリ
→ 自分のペースで、多くの候補から探したい人
街コン
→ プロフィールより、実際に会ったときの雰囲気を重視したい人
結婚相談所
→ 結婚を目的に、第三者のサポートも利用しながら活動したい人
に向いています。
国立社会保障・人口問題研究所の第16回出生動向基本調査では、SNSやマッチングアプリなどのインターネットサービスを通じて知り合った夫婦が、最近の結婚の13.6%を占めています。
出会い方そのものが多様化している今、「普通はこうする」「この方法でなければ結婚できない」と決めつける必要はありません。
アプリを試して合わなければ街コンへ行ってもいい。
街コンが疲れるならアプリを使ってもいい。
一人で婚活を進めるのが大変なら結婚相談所を利用してもいい。
そして、どの方法を選んでも、そこでうまくいかなかったことが、そのまま「あなたに魅力がない」という意味にはなりません。
自分を出会い方に合わせるのではなく、自分が活動しやすい出会い方を探してみる。
それが、自分に合った出会いを考える第一歩です。




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