マッチングアプリをする上で最も大切なことの一つがメッセージのやり取りです。
しかし、分かってはいるものの何を話すのが良いのかわからない時がありますよね?
マッチングアプリの会話で大切なのは、面白い話をすることではありません。
相手が答えやすい話題を選び、相手の話を聞きながら、自分のことも少しずつ伝えることがポイントです。
この記事では公認心理師・臨床心理士として恋愛心理学に携わってきた筆者が、マッチングアプリで使いやすい会話ネタと会話を自然に続けるコツを例文つきで解説します。
マッチングアプリでは何を話す?まずはプロフィールからでOK
マッチング後の会話で迷ったら、まず相手のプロフィールを見てみましょう。
趣味、食べ物、休日、旅行、写真など、プロフィールには話題のきっかけがたくさんあります。
いきなり特別な話題を用意する必要はありません。
むしろ大切なのは、「誰にでも送れる質問」ではなく、その人のプロフィールを見たからこそできる質問をすることです。
マッチングアプリで使いやすい会話ネタ12選【例文つき】

ここからは、マッチング後のメッセージで使いやすい話題を紹介します。
全部使う必要はありません。
相手のプロフィールに合うものを1つ選ぶというような使い方をしてみてください。
1.趣味
趣味はもっとも話を始めやすいテーマの一つです。
「映画好きなんですね!最近観て面白かった作品ありますか?」
「キャンプって書いてありますけど、よく行くんですか?」
などなど。
ポイントはプロフィールに書かれている趣味を一段深掘りして聞くことです。
2.休日の過ごし方
相手の日常を知りたいなら、休日について聞いてみましょう。
「休みの日って、家でのんびりすることが多いですか?それとも出かける派ですか?」
というように二択を入れると、相手も答えやすくなります。
休日の過ごし方から、映画、買い物、スポーツ、カフェなど別の話題にも広げられます。
3.好きな食べ物・お店
食べ物は好みを聞きやすく、デートにもつなげやすい話題です。
「カフェ巡りするんですね。最近よかったお店あります?」というように。
会話が進んでお互いに興味がありそうなら「今度一緒に行きませんか?」と自然に誘うこともできます。
4.旅行・行ってみたい場所
旅行の写真がある人には、その写真について聞いてみるのもおすすめです。
「この写真すごくきれいですね。どこで撮ったんですか?」
そこから、
「他にも旅行します?」
「もう一度行きたい場所あります?」
「次に行くならどこに行きたいですか?」
と話を広げられます。
5.映画・ドラマ・アニメ
作品についての話題はお互いの好みが分かりやすいのが特徴です。
「最近何か面白いドラマありました?」
相手が作品名を答えてくれたら、
「それ気になってました!どんなところが面白かったですか?」
と感想を聞くこともできます。
知らない作品があれば、正直に質問してみましょう。
6.音楽・ライブ
「ライブの写真ありますけど、よく行くんですか?」
「最近よく聴いてるアーティストいます?」
音楽の好みが同じなら共通点になりますし、違っていても「そんなジャンルも聴くんですね」と相手を知る材料になります。
7.ペット・好きな動物
ペットの写真がある場合も話題にしやすいでしょう。
「写真のワンちゃんかわいいですね!飼ってるんですか?」
ペットの名前や性格、飼い始めたきっかけなど、一つの話題から会話を広げやすいのもメリットです。
自分も飼っていれば共通点にもなります。
8.仕事
仕事も定番です。
「お仕事はどんなことをされてるんですか?」という質問は比較的聞きやすいでしょう。
一方でいきなり年収などを聞くのはやめましょう。
最初は相手が答えやすい範囲にとどめるのがおすすめです。
9.出身地・地元
プロフィールに出身地が書いてあれば、
「福岡出身なんですね!地元でおすすめの食べ物ってあります?」
などと聞けます。
自分が行ったことがあったりゆかりがある地域などだったら、積極的に話題に出しましょう。
10.最近ハマっていること
プロフィールだけでは話題が見つからない場合にも使えます。
「最近ハマってることってあります?」
相手が「最近サウナにハマってます」などと答えてくれたら、
「いいですね!僕はまだあまり行ったことないんですけど、どんなところが好きなんですか?」と広げることもできます。
自分との共通点があればなおいいですね。
11.プロフィール写真
写真も立派な会話のきっかけです。
ただし「かわいいですね」「タイプです」と外見だけに触れるのはおすすめしません。
よく「まずは相手を褒めましょう」的なノウハウがあったりしますが、私としてはそれは避けるようにお伝えしたいです。
12.以前の会話に出てきたこと
意外と使いやすいのが「前に話したこと」です。
「そういえば、この前言ってた映画観ました?」
「前に話してた旅行ってもう行きました?」
会話が続いてくると、毎回新しいネタを用意する必要はありません。
それまでの会話そのものが、次の会話ネタになります。
会話が続く人は「質問→自己開示→質問」を使っている
会話ネタを12個知っても、それだけでは会話が続くとは限りません。
大切なのは話題の広げ方です。
たとえば、
「旅行好きなんですか?」
「どこ行きました?」
「誰と行きました?」
「何泊しました?」
と質問ばかりすると、会話というより面接のようになってしまいます。
そこで使いたいのが、
①相手の話を受け取る
②自分について少し話す
③相手に質問する
という流れです。
たとえば、

北海道に行ってきました!

いいですね!僕も去年行って、海鮮がおいしすぎて食べすぎました(笑)
この返しなら、自分の情報も相手に渡しています。
心理学では自分について相手に伝えることを「自己開示」と呼びます。
Collins & Miller(1994)が過去の研究をまとめたメタ分析では、自己開示と相手への好意との間に複数の関連が確認されました。
また初対面の人同士を対象とした実験では、一方がまとめて自己開示するより交互に自己開示した人たちのほうが、相手への好意、親密さ、類似性、会話の楽しさを高く評価しました。
オンライン上で初対面の人同士を調べた研究でも、交互に自己開示する条件では他の条件より対人的な好意や信頼が高くなる結果が報告されています。
もちろんこれらは「このメッセージを送れば必ず好かれる」という研究ではありませんが、少なくとも一方が質問し続けるより、お互いについて少しずつ知っていく会話を考える根拠にはなるでしょう。
最初のメッセージは何を話す?
最初のメッセージも難しく考える必要はありません。
基本はあいさつ+プロフィールへの一言+質問でOKです。
たとえば、
「はじめまして、マッチありがとうございます!僕も旅行好きです。プロフィールの写真って北海道ですか?」
この程度の触りでも大丈夫です。
相手が返信するときに困らない「ボール」を一つ渡すのは、会話の初めとしては使いやすい戦略の一つですので、これを意識すると最初のメッセージを作りやすくなります。

会話が途切れそうなときはどうする?
数日やり取りしていると、話題がなくなることもあります。
そんなときは、無理に新しい話題を探すより、今まで出てきた話を一段深くしてみましょう。
たとえば、
「カフェが好き」
→「どんな雰囲気のお店が好き?」
「旅行が好き」
→「今までで一番よかった場所は?」
「映画が好き」
→「映画館で観る派?家で観る派?」
という具合です。
「何を話そう」と考えるより、「今の話から、もう一つ聞いてみたいことはないか?」と相手に興味を持って聞くことが大事です。
返信が来ない=会話が下手、ではない
「ちゃんと質問したのに返信が来ない」
そんなこともマッチングアプリではあります。
すると「つまらないと思われた?」とか「何か変なこと言ったかな?」と考えてしまうかもしれません。
しかし、返信がない理由はこちらには分かりません。
仕事が忙しい、アプリを開いていない、他の人とのやり取りが進んでいる、単純に相性が合わなかったなど、さまざまな可能性があります。
一人から返信が来なかったことと、あなたの会話能力全体は別の問題です。
コミュニケーションは一人では成立しません。
「絶対に返信されるメッセージ」はありませんから、相手の反応を見ながらお互いが話しやすい会話を探していくほうが現実的です。
まとめ|マッチングアプリの会話は「ネタ」より「広げ方」
マッチングアプリで何を話すか迷ったら、まずはプロフィールを見てみましょう。
趣味、休日、食べ物、旅行、映画など、特別な話題でなくても十分です。
そして、相手から返事が来たら、
相手の話を受け取る
→自分について少し話す
→もう一つ聞いてみる
この流れを意識してみてください。
会話ネタを20個、30個と暗記する必要はありません。
一つの話題について、
「どうして好きなんだろう?」
「どんなところが好きなんだろう?」
「自分との共通点はあるかな?」
と少しずつ知っていけば、そこから次の会話が生まれます。
マッチングアプリの会話の目的は、うまいことを言って相手を攻略することではありません。
お互いについて少しずつ知り、「もう少し話してみたい相手か」を確かめていくこと。
何を送るか迷ったら、まず相手のプロフィールを開いて、あなた自身が本当に気になったことを一つ聞いてみてください。
参考文献
Collins, N. L., & Miller, L. C. (1994). Self-disclosure and liking: A meta-analytic review. Psychological Bulletin, 116(3), 457–475.
Sprecher, S., Treger, S., Wondra, J. D., Hilaire, N., & Wallpe, K. (2013). Taking turns: Reciprocal self-disclosure promotes liking in initial interactions. Journal of Experimental Social Psychology, 49(5), 860–866.
Chen, Q., Zhang, Q., Zhao, S., & Li, C. (2024). Trusting strangers: The benefits of reciprocal self-disclosure during online computer-mediated communication and mediating role of interpersonal liking. International Journal of Psychology, 59(1), 143–154.



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