「出会いがない」は本当?社会人になると出会いが減る5つの理由

マッチングアプリ攻略

「社会人になってから、本当に出会いがない……」

職場と家を往復する毎日で、新しく知り合う人はほとんどいない。学生時代は恋愛する機会があったのに、社会人になった途端に難しくなったと感じる人もいるでしょう。

公的調査でも、「適当な相手にまだめぐり会わない」ことを独身でいる理由として挙げる人がいます。

この記事ではプロの心理士が「社会人に出会いがない理由」をデータや人間関係の仕組みから考えます。

社会人になると「出会いがない」と感じるのは不思議ではない

まず最初にお伝えしたいのは、「自分だけ出会いがない」と考える必要はないということです。

国立社会保障・人口問題研究所が2021年に実施した「第16回出生動向基本調査」では、18歳以上55歳未満の独身者7,826人に調査を行いました。

18~34歳では、恋人と交際している割合は男性21.1%、女性27.8%とのことです。

もちろんこの数字だけから「社会人になると出会いが減る」と結論づけることはできませんが、数字にすると意外に少ないことがわかります。

また独身でいる理由として「適当な相手にまだめぐり会わないから」と挙げる人も珍しくはありませんでした。

つまり「出会える相手が見つからない」という感覚は、一部の人だけが抱えている特殊な悩みではないのです。

では、なぜ社会人になると出会いが減ったように感じるのでしょうか。

理由1|学生時代のような「自然に会える環境」が減る

学生と社会人の大きな違いは、人と出会うために行動しなくても新しい人と接触できる環境が減ることです。

学生なら、

  • クラスや委員会
  • 部活
  • アルバイト
  • 学園祭
  • 友達の友達
  • サークル
  • ゼミ

などを通して、同年代の人と繰り返し顔を合わせる環境下にあります。

しかも「来週も同じ授業で会う」といった状況も自然に発生しますよね。

逆に社会人になると生活が、

自宅 → 職場 → 自宅

で固定されることがほとんどです。

職場に同年代の独身者が少なければ、新しく知り合う人数はさらに限られます。

これは「恋愛が下手になった」というより新しい人と接触する環境そのものが変化したと考えたほうが分かりやすいでしょう。

理由2|「何度も会う」が起こりにくくなる

出会いでは「人数」だけでなく、同じ人と繰り返し接触できるかも重要です。

なぜなら心理学では、接触する機会が増えることと対人評価との関係が古くから研究されています。

たとえば、Zajonc(1968)は、繰り返し接触することで対象への好意的な評価が高まりうる「単純接触効果」を報告しました。

ただし「何度も会えば必ず好きになる」という意味ではありません。

ここで注目したいのは、学生生活には同じ人と何度も会って、少しずつ相手を知る仕組みが最初から組み込まれていることです。

「最初は何とも思わなかったけれど、授業や飲み会で話しているうちに仲良くなった」

ということが起こりやすいわけです。

社会人では、この「偶然何度も会う」という環境を得にくくなるわけです。

理由3|仕事によって使える時間が限られる

社会人になると、出会いに使える時間にも制約が生まれます。

たとえば平日、

朝から仕事
↓
夕方・夜に退勤
↓
食事や家事
↓
翌日の準備

という生活なら、毎週新しい場所へ出かけるのは簡単ではありません。

さらに、休日には「一人で休みたい」「趣味を楽しみたい」という人もいるでしょう。

実際、第16回出生動向基本調査でも独身でいる理由として「今は仕事(または学業)にうちこみたい」「今は趣味や娯楽を楽しみたい」といった回答がみられます。

恋愛する気がないわけではなくても仕事・家事・趣味・休息と出会いに使う時間を分け合うことになるのが社会人です。

理由4|生活する人間関係が固定されやすい

もう一つ大きな要因が「いつも誰と会っているか」です。

職場のメンバーは毎日ほぼ同じ。休日に会う友人も学生時代からの数人。

この生活自体に問題があるわけではありませんが、新しい恋愛関係を望んでいる場合、既存の人間関係だけで生活が完結すると新しい人と知り合う確率は上がりにくいでしょう。

たとえば毎週末に自宅で映画を楽しむ人と、月に数回趣味のコミュニティへ参加する人では新しく知り合う人数が違うのは自然です。

これは「積極的な人のほうがモテる」という話ではありません。

単純に人と接触する機会が違うということです。

理由5|「出会い」を恋愛候補だけで考えてしまう

「出会いがない」と感じているとき、本当に新しい人とまったく出会っていないのでしょうか。

もしかすると、

「職場にはいい人がいない」

「友達としてしか見られない」

「初対面で恋愛対象ではないと思った」

など「恋愛対象になりそうな人との出会い」だけを出会いとして数えていることもあります。

しかし人間関係は最初から恋愛として始まるとは限りません。

国立社会保障・人口問題研究所の調査でも交際相手と知り合ったきっかけについて、学校、職場や仕事、インターネットなど複数の経路が調査されています。

出会い方は一つではないということです。

社会人が出会いを増やすなら「人に会える環境」を増やす

では社会人はどうすればいいのでしょうか。

まず大切なのは、自分が無理なく人と接触できる環境を少し増やすことです。

たとえば趣味のコミュニティに参加する、社会人サークルへ行く、街コンに参加する、マッチングアプリを使う、結婚相談所を検討するといった方法です。

どれが一番優れているということはありません。

人見知りで大人数のイベントが苦手なら街コンよりアプリのほうが合うかもしれませんし、一人ずつ会うことに疲れてしまうなら共通の趣味を通して自然に話せる環境のほうが合う可能性もあります。

重要なのは、自分の性格や目的に合わせて「人と接触する仕組み」を作ることです。

「出会いがない」を3つに分けると対策しやすい

「出会いがない」と感じたら、一度その中身を分けてみてください。

① 新しい人と知り合う機会そのものがない

→ 趣味、紹介、イベント、アプリなど、新しい人と接触する場所を増やす。

② 人とは会うけれど恋愛につながらない

→ 出会いの数だけでなく、同じ人と話したり、もう一度会ったりする機会を考える。

③ 出会っても自分から関係を進められない

→ 「もっと出会う」だけでなく、会話、誘い方、断られる不安など別の部分を考える。

この3つでは、必要な対策がまったく違います。

「出会いがない」という一言で片づけず、自分はどこで止まっているのかを考えることが最初の一歩です。

まとめ|社会人の出会いは「待つ」から「環境を選ぶ」へ

社会人になって「出会いが減った」と感じるのは、それほど不思議なことではありません。

学生時代には、学校という場所に同世代の人が集まり、同じ相手と何度も会える環境がありました。

社会人になると、仕事や生活によって人間関係が固定され、この仕組みが弱くなる場合があります。

だからといって、「社会人になったら自然な出会いはない」「マッチングアプリを使わなければ恋人はできない」ということでもありません。

大切なのは、出会いがない自分を責めるのではなく、自分が普段どんな環境にいるのかを見ることです。

友人の紹介でも、趣味でも、職場でも、街コンでも、マッチングアプリでも、結婚相談所でも構いません。

出会いを増やしたいなら、まずは「恋人を作ろう」と力むより、新しい人と知り合い、もう一度会える環境を少し増やしてみる。

社会人の出会いを考えるときには、そこから始めてみてはいかがでしょうか。

参考文献・資料

国立社会保障・人口問題研究所「第16回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)」(2021年調査・2022年結果概要公表)。全国1,000調査区の18歳以上55歳未満の独身者などを対象とした調査です。

Zajonc, R. B. (1968). Attitudinal effects of mere exposure. Journal of Personality and Social Psychology, 9(2, Pt.2), 1–27.

コメント

タイトルとURLをコピーしました